【バクー(アゼルバイジャン東部)=佐竹実】アジア開発銀行(ADB)は5日、アゼルバイジャンの電力インフラの整備のため、10億ドル(約1200億円)の事業を立ち上げることで同国政府と合意した。送配電網の改修や拡張のほか、変電所を整備する。ADBが7億5千万ドルを融資し、残りは同国政府が拠出する。ADBは「配電の無駄をなくすことで、消費者の生活の質を高められる」としている。
バクー油田など天然資源が豊富なアゼルバイジャンはここ数年で急速に経済成長し、1人当たり国内総生産(GDP)は8千ドル近くになった。だが送配電網などは老朽化しているという。