トルコのコジャ保健相は3日、中国科興公司がトルコで行った3期臨床試験の結果によると、同社の新型コロナウイルスワクチンの保護率は83.5%、重症保護率は100%にのぼると発表した。新華社が伝えた。
トルコメディアの報道によると、コジャ氏は同日の記者会見で、ハジェテペ大学の関連データを引用し、上述した発表を行った。
ハジェテペ大学は3日、中国科興製ワクチンの3期臨床試験において、計1万216人のボランティアがワクチンもしくは偽薬の注射を少なくとも1回受けたと発表。ボランティアの年齢は18−59歳で、高リスクの医療従事者と通常リスクの一般人からなっている。うち女性は42.2%、男性は57.8%。臨床試験では死者は出ておらず、最も多く観察された副反応は疲労、頭痛、筋肉の凝り、発熱など。
中国科興公司製の新型コロナウイルスワクチンは昨年9月14日より、トルコで3期臨床試験を展開している。コジャ氏は昨年12月、トルコで科興公司製のワクチンの接種を受けたボランティアのデータを大まかに分析したところ、その有効性が91.25%にのぼることが分かったと述べた。トルコ医薬品・医療機器庁は今年1月13日、科興公司製ワクチンの緊急使用を承認した。
トルコ保健省のウェブサイトで3日発表されたデータによると、同国の同日の感染者は1万1520人で、累計273万4836人にのぼった。死者は65人増の累計2万8771人。トルコの現在までの中国製新型コロナウイルスワクチン接種は943万回を超えた。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年3月4日