【シリコンバレー=小川義也】米メディア大手のウォルト・ディズニーが5日発表した2015年1~3月期決算は、売上高が前年同期比7%増の124億6100万ドル(約1兆4960億円)、純利益が10%増の21億800万ドルだった。米国内の施設が好調だったテーマパーク部門がけん引した。
テーマパーク部門は売上高が6%増、営業利益が24%増の増収増益。フロリダ州の「ディズニー・ワールド」などで入場者数や客単価が伸びた。
世界的に大ヒットしたアニメ映画「アナと雪の女王」効果が一巡した映画部門は6%の減収。営業利益も10%減少した。関連グッズを販売するコンシューマープロダクツ部門は売上高が10%増、営業利益も32%増と「アナ雪」効果が続いている。
スポーツ専門チャンネル「ESPN」や地上波のABCテレビを抱える主力のCATV・放送部門の売上高は前年同期に比べて13%増えたが、ESPNで番組制作費がかさみ、営業利益は2%減少した。地上波は番組販売や広告が好調で90%の大幅な営業増益だった。