【フランクフルト=加藤貴行】独BMWが6日発表した2015年1~3月期決算は、純利益が前年同期比4%増の15億1200万ユーロ(約2040億円)だった。欧米の販売が好調で、特に利益率の高い多目的スポーツ車(SUV)が収益に貢献。ユーロ安も追い風となり、営業利益は21%増の25億2100万ユーロに拡大した。
売上高は15%増の209億1700万ユーロ。グループの乗用車販売台数が8%増の52万6700台と好調だった。中国の伸びの鈍化を、回復が続く欧州の販売が補って高い増加率を維持した。
中核の自動車部門の売上高営業利益率は9.5%と前年同期と変わらなかった。高級車で販売台数を争うライバルの1~3月期の営業利益率は、独アウディは開発コストが膨らみ若干低下して9.7%、独ダイムラーのメルセデス・ベンツ乗用車部門は大型車が貢献して9.2%に上昇した。利益率でも3社の争いは激しくなっている。