【ロンドン=黄田和宏】8日の外国為替市場で、英ポンドが主要通貨に対して大幅高となり、対ドルでは一時1%強上昇した。7日に実施した英総選挙の出口調査や序盤の開票状況で保守党が有利と伝わり、現政権が継続することへの期待から買いが優勢となった。
ポンドは一時1ポンド=1.54ドル台後半に上昇し、1週間ぶりとなる高値をつけた。出口調査の結果が伝わる直前までは1.52ドル台で推移していた。対円では1ポンド=185円台後半と、約4カ月ぶりの高値をつけた。
選挙前には保守党と労働党の二大政党が得票を伸ばせず、選挙後の連立交渉が難航するとの懸念が広がり、ポンド相場の先行き不透明感を強めていた。