11日午前の東京外国為替市場で、円相場は反発して始まった後、上げ幅をやや拡大している。10時時点は1ドル=119円74~76銭近辺と前週末17時時点に比べ26銭の円高・ドル安で推移している。国内の取引材料に欠けるなか、前週末の海外市場で円買い・ドル売りが強まった流れが続いている。
10時前の中値決済については「ドルがやや不足しているが、需給の大きな偏りはない」(国内銀行)との観測が出ており、相場への影響は限られた。「輸入企業はドルを買い急いでいない」との指摘もあった。
円は対ユーロで続伸して始まった後、一段高になっている。10時時点では1ユーロ=133円73~77銭近辺と同85銭の円高・ユーロ安。対ドルで円がじり高になっていることを反映し、対ユーロでも円買いがやや優勢になっている。
ユーロは対ドルで続落した後に下げ幅を拡大し、10時10分すぎに5日以来、約1週間ぶりのユーロ安・ドル高水準となる1ユーロ=1.1152ドル近辺まで下落した。ギリシャ財政に対する先行き不透明感などが重荷になっているようだ。10時時点は1.1167~70ドル近辺と同0.0048ドルのユーロ安・ドル高。〔日経QUICKニュース(NQN)〕