熊本工先発の山口=井手さゆり撮影
(19日、選抜高校野球 智弁学園9―0熊本工)
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これだけ四球とミスが重なっては、勝機は見えてこない。熊本工のエース山口は最速149キロを誇る本格派。この日も148キロをマークしたが、制球がままならない。与四球は八つ。一回、先頭への四球から先制を許すと、リズムに乗れないまま失点を重ねた。「もう点をやれないとマイナス思考になってしまった。前向きに切り替えられなかった。一番悪い投球が出た」
守備も乱れた。昨秋の公式戦9試合で計4失策。堅守が自慢のはずが、この試合だけで5失策を犯した。21回目の選抜の舞台。古豪がさみしく敗れた。
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●安田監督(熊) 「智弁学園の打線は予想以上だった。甘い球はもっていかれるし、こちらのミスをうまくつかれた。夏までに守備を強化したい」
●庵本(熊) 秋季大会で出番がなかった2年生が五回にチーム初安打を放つ。「失うものはなかった。走者がいなかったので、思い切って振った」