【カトマンズ=共同】ネパール北東部で活動をしていた日本の国際緊急援助隊の医療チームは13日、現地での活動をいったん取りやめ、首都カトマンズに戻った。東部で12日に起きたマグニチュード(M)7.3の新たな地震で患者や医療チームのメンバーにけがはなかったが、現場の安全性が確保できないため。
一方、ネパール当局は13日、新たな地震の死者が91人になったと明らかにした。負傷者は約2400人。隣国インド、中国チベット自治区の死者も合わせて109人が犠牲となった。
12日の地震で震源地に近い北東部シンドパルチョーク地区は多数の死者が出たほか、地滑りなどが発生。日本の医療チームが拠点を置いた同地区バラビセの学校内のブロック塀が崩落した。
拠点の敷地が狭く、後背地に大きな岩壁がある上、余震によってカトマンズへの道路が遮断される可能性もあり、一時撤退を決めた。ネパール保健省と今後の活動場所について協議中という。