ヤフーは21日、会長に筆頭株主であるソフトバンクのバイスチェアマン、ニケシュ・アローラ氏(47)を迎える人事を発表した。創業直後から会長を務めてきた孫正義氏(57)は取締役になる。米グーグル出身のアローラ氏のネット事業での知見を生かす。孫氏はソフトバンクでの後継候補にアローラ氏を指名した。グループのヤフーも任せる狙いがあるとみられる。
6月18日にヤフーが開く株主総会後に就任する。宮坂学社長(47)は続投する。創業者でもある孫氏は1996年7月から約19年にわたり会長を務め、国内有数のネット企業に育てた。
ヤフーは21日、監査等委員会設置会社に移行することも発表した。取締役会の監督機能を強化するほか、監督と業務執行の役割を分離して迅速な意思決定を目指す。