広東省深セン市の大南山で21日午後8時20分、突如山火事が発生した。地形と風向きにより火が山頂に急速で持続的に広がった。大南山は灌木、ユーカリ、雑草が生い茂り、火の勢いが一時強まった。近くには220kV高圧送電網があり、現場は一刻の猶予もない事態となった。中国新聞網が伝えた。
関連機関のサポートの需要に応じ、大疆緊急救援連盟はいち早くドローンを持ち現場のサポート・救援に駆けつけた。ドローンが2分内にセッティングを終え、速やかに離陸し、火災現場に到着した。リアルタイムの画面を現場指揮部の大型ディスプレイに映し出し、消防士の火災状況の判断、地上消防力の効率的な配置を支えた。消火作業に高効率のサポートを提供した。
今回の山火事は典型的な上り火で、通常は「火の両翼から挟み撃ちをかけ、二つに分断してから各個撃破」という消火策をとる。だが、現場のチームが山頂に向かい行進する際に、消火を終えたはずの後方で再燃が発生する、もしくは強風により飛び火する可能性が高かった。ひとたび燃え始めれば、火の手が救助者の退路を脅かし、一定の安全リスクが生じる恐れがあった。
ドローンの画面で後方に再燃が確認されると、指揮部は直ちに火の位置を特定し、火事の現場に連絡し速やかに警告を出することで、現場のチームは火に取り囲まれることが回避できる。指揮部の指示を受け、複数個所の小さな火が直ちに消し止められた。
今回の山火事において、消防士はドローンに搭載されたサーモグラフィカメラを使い、温度の差により直接かつ正確に火の元を特定したことにより、消火活動の貴重な時間を稼ぎ、火の勢いを急速に抑えた。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年1月28日