エイスースジャパンは5月16日、5.5型ワイド液晶を搭載するスマートフォン(スマホ)「ZenFone 2」シリーズを発売した。「SIMロックフリー」対応で、特定の携帯会社に拘束されず、消費者が自分で携帯会社を選べる。64ビット対応CPU「アトム Z3580/Z3560」(インテル)を搭載しており、内蔵メモリーやストレージの容量が大きい高性能モデルながら、比較的安価であることも特徴だ。
■64ビット化で多くのアプリを同時に利用できる
64ビット対応CPUを搭載したSIMフリーのスマートフォン「ZenFone 2」
ZenFone 2は、2014年に発売された「ZenFone」シリーズの後継モデルだ。ZenFoneシリーズは、4型、5型、6型と液晶サイズが異なる3モデルを用意したが、ZenFone 2では5.5型のみに絞った。こうした大型液晶のスマホが、違和感なく受け入れられるようになったということだろう。
液晶サイズは5.5型のみだが、国内向けでは「CPU」「内蔵メモリー」「内蔵ストレージ」の違いにより、4モデルをラインアップする。カラーバリエーションは、ブラック、レッド、ゴールド、グレーの4色。いずれも安っぽさを感じさせない深い色合いで、多くのユーザーに受け入れられるだろう。今回は、内蔵メモリーが4ギガバイト、内蔵ストレージが32ギガバイトの中位モデルを試した。実勢価格は5万円前後だ。
液晶画面は5.5型と大型だが、左右のベゼル幅が3.3ミリと狭いこともあり、横幅は77.2ミリに抑えられている。片手で持っても手に余る印象はない。男性の手なら、むしろこのくらいのサイズの方が持ちやすい。裏面は緩やかなカーブになっており、手のひらにしっくりとなじむ。こうしたデザインが、持ちやすさを裏支えしている。
背面カバーはプラスチック製だが、アルミのヘアライン加工を模したデザインを採用している。金属製ではないので手で触っても冷たさこそ感じないが、きれいで高級感がある。低価格な海外メーカー製スマホにありがちな安っぽさは、ZenFone 2とは無縁だ。