【ボラカイ(フィリピン中部)=八十島綾平】環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加12カ国の関係閣僚は24日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)貿易担当相会合が開かれているフィリピンで非公式会合を開いた。日本からは甘利明経済財政・再生相の代理として、宮沢洋一経済産業相が出席した。
非公式会合は23日夜に、米通商代表部(USTR)のフロマン代表が各国に呼びかけ、24日早朝に朝食会の形で開かれた。各国が妥結に不可欠とする米大統領貿易促進権限(TPA)法案について米国側から説明があり、フロマン代表は「6月半ばまでには下院で可決するだろう」と見通しを示した。宮沢氏は「TPAが早期に成立することが必要だ」と述べた。
非公式会合では、16日から米グアムで開かれている首席交渉官会合の進捗状況も確認した。ただ、今後正式な閣僚会合をいつ、どこで開催するかについては話し合われなかったという。