肝臓手術を受けた患者の死亡が相次いだ群馬大病院は25日、病院全体の体制を検証するため、外部有識者7人で構成する「改革委員会」の初会合を東京都内で開いたと発表した。
群馬大病院によると、外部委員からは「病院だけでなく医学部の体制を見直すべきだ」「実績のある教授に意見が言えない状況があるのではないか」など意見が相次いだ。次回は6月下旬に開催し、夏までに提言をまとめる。
これまで病院の事故調査委員会が手術の状況や死亡の原因を調べてきた。だが執刀医への聞き取りが不十分だったことなどが指摘され、組織の問題点を浮き彫りにするため、4月に改革委を発足させた。病院は事故調査委にも新たな外部委員を入れ、再調査を進めている。〔共同〕