東邦亜鉛は27日、遮音材などを手掛ける建材事業での不適切な会計処理をめぐり、1億5900万円の損失を計上したと発表した。建材の売り上げの過大計上に伴うもので、2015年3月期の連結決算で営業外費用として処理した。損失額が小さいため、過年度の決算訂正は行わない。
建材事業の従業員1人が、13年3月期から前期にかけて建材の売り上げを過大に計上していた。第三者委員会による調査結果を受け、内部監査体制を強化するほか、手島達也社長ら取締役の報酬を最大10%減額する。16年3月期の業績は純利益が前期比82%増の50億円とする従来予想を変えない。