千葉市は千葉市動物公園の入園料改定を目指す。2016年4月から大人を500円から700円に上げるほか、駐車場も値上げする方針だ。100円だった小・中学生の入園料は無料とするが、収入全体としては増加を見込む。老朽化が進む施設の改修や新たな展示施設の整備などに充て、入園者数の増加につなげる。
市は入園料を改めるため、8日から始まる市議会に都市公園条例の改正案を提出する。改正案が成立すれば、来年4月から適用される。
入園料改定は1985年の開園以来、初めてとなる。年間パスポートの大人料金は2500円に据え置き、小・中学生向けは入園料の無料化に伴い廃止する。
駐車場代も上げる。普通自動車は500円から700円に、大型自動車は2100円から2800円にする。
千葉市は14年3月、老朽化した施設や陳腐化した展示手法の見直しにより年間100万人の来園者をめざす「リスタート構想」をつくった。市は15年度予算でライオンの展示施設や乗馬体験場の整備費用として8億2000万円を計上。16年春からのオープンを予定している。
千葉市動物公園は今年で開園30周年を迎え、これまでに2200万人が来園した。後ろ足ですくっと立つレッサーパンダ「風太」人気で06年度の来園者数は88万人だったが、13年度には61万3000人まで減少している。