19日午前の東京外国為替市場で円相場は小幅に反落した。12時時点では1ドル=122円93~96銭近辺と前日17時時点に比べ08銭の円安・ドル高水準で推移している。金融政策決定会合を開いていた日銀が12時過ぎに金融政策の現状維持を決めたと発表したが、市場の反応は限られた。18日のニューヨーク市場で、取引の終盤にかけて将来的な日米金利差拡大を見込んだ円売り・ドル買いが優勢となった流れを引き継いだ。きょうは事業会社の決済が集中する実質的なごとおび(5・10日)で、少額ながら国内輸入企業などの円売り・ドル買いが出たようだ。10時前の中値決済では「ややドル不足」との観測があった。もっとも、東京市場の時間帯では材料難から値動きは限定的だった。
10時過ぎに円は一時122円82銭近辺を付け、前日比で小幅高となった。日経平均株価の伸び悩む過程で利益確定の円買い・ドル売りが入ったようだ。9~12時の円の安値は123円09銭近辺で、値幅は27銭程度だった。
円は対ユーロで小幅続落した。12時時点では1ユーロ=139円82~87銭近辺と同03銭の円安・ユーロ高水準で推移している。
ユーロは対ドルで反落した。12時時点では1ユーロ=1.1373~77ドル近辺と同0.0006ドルのユーロ安・ドル高水準で推移している。18日の海外市場で、ユーロ圏財務相会合でのギリシャへの金融支援をめぐる協議が物別れに終わり、ユーロ相場の重荷になった。月末に迫るギリシャ債務返還への先行き不透明感が根強く意識された。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕