堺市北区に住民登録のある梶本樹李(たつき)ちゃん(4)が行方不明となり、両親が児童手当などの詐欺容疑で逮捕された事件に絡み、樹李ちゃんが3年前に両親と同居を始めた大阪府松原市の住宅から、樹李ちゃんのものとみられる微量の血液反応が検出されていたことがわかった。大阪府警が鑑定を進めるとともに、両親から事情を聴いている。
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捜査1課によると、両親は鉄筋工の梶本卓(すぐる、35)と無職の千穂(32)=共に堺市北区=の両容疑者。樹李ちゃんは2012年、生後8カ月で、親元で暮らすことができない0~2歳くらいの子どもが入る乳児院に預けられた。離婚していた両容疑者がその後、再婚したのに伴い、3年前の13年12月、松原市の両容疑者の住宅に戻った。両容疑者は昨年末、堺市北区のマンションに転居した。
捜査関係者によると、血液反応が検出されたのは、松原市の住宅の室内。検出されたのは微量で、DNA型などから両容疑者の家族の血液と言えるが、樹李ちゃんのきょうだいである姉や双子の妹のものではないとみられるという。府警は付着の経緯を調べている。一方、転居先の堺市北区のマンションでは、衣服など男の子用の生活用品は見つからなかったという。