LIXILグループ(5938)は29日、内部統制報告制度の「開示すべき重要な不備」があったとして公表した。中国の関連会社の破産に関連して不適正な会計があり、財務報告に関わる内部統制の整備・運用状況が有効でないと判断したため。
LIXILグの持ち分法適用会社で中国で水栓金具を手掛けるジョウユウに、監査人や法律顧問の特別監査により過去の財務報告の金額に訂正が必要な可能性があると分かった。LIXILグはこれを受けて、2014年3月期の有価証券報告書および15年3月期の第1~第3四半期報告書の訂正報告書を提出していた。
中国関連会社の問題は「グループの全社的な内部統制、全社的な観点で評価する決算・財務報告プロセスに関する内部統制に重要な不備があったことも一因」とし、「財務報告に重要な影響を及ぼすこととなり、開示すべき重要な不備に該当すると判断」した。
内部統制報告制度の「開示すべき重要な不備」は、自社の管理体制に問題があったとの認識を示す。過去にはオリンパスや大王製紙なども内部統制の不備を開示した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕