若者に人気の服飾ブランド「スナイデル」のデザインを模倣してインターネット上で販売したとして、大阪府警生活経済課は30日、服飾販売会社「Gio」(大阪市西区)社長、塚原大輝容疑者(36)=同区=ら2人を不正競争防止法違反容疑で逮捕した。
他人の商品の形態を模倣し販売する行為について、同法を適用して立件するのは極めて異例。
他に逮捕されたのは、同社社員、遠藤綾容疑者(29)=東大阪市河内町。府警によると、塚原容疑者は容疑を認める一方、遠藤容疑者は「生地も形も異なる部分がある」と否認している。
両容疑者は通販サイト「GRL(グレイル)」を運営。逮捕容疑は昨年11月~今年3月、共謀の上、同サイトでスナイデルの商品の色や柄を模倣したワンピースなど5点を大阪府内の20代女性ら5人に販売した疑い。
同課は今年3月末にGioの本社や堺市内の倉庫などを家宅捜索、模倣品とみられる洋服約2000着を押収。本社からはスナイデルの正規商品30点も見つかった。
生活経済課によると、Gioはスナイデルの商品や写真を大阪市内の外部業者に渡し商品の製造を依頼。スナイデルを含む複数の女性ブランドの模倣品を正規価格の3分の1以下の値段で販売していたとみられる。