相互会社の生命保険各社は２日、株式会社の株主総会にあたる総代会を開いた。住友生命保険が指名委員会等設置会社への移行を決議したほか、日本生命保険と明治安田生命保険はコーポレートガバナンス・コード（企業統治指針）に沿った経営をすると表明した。契約者が社員となる相互会社もガバナンスを強化して、経営の透明性を高める。

委員会設置会社は社外取締役が人事などで大きな影響力を持つ。住友生命の橋本雅博社長は大阪市内で開いた総代会で「社外取締役が取締役の過半数を占める体制に移行して、ガバナンスをレベルアップしたい」と説明した。日本生命の児島一裕・常務執行役員は統治指針について「相互会社には直接適用されないが、生保事業の意義と合致するため、趣旨に沿った対応をする」と述べた。

明治安田生命は2006年に委員会設置会社に移行済み。都内で開いた総代会では、取締役の過半数を社外とすることなどを明記したガバナンス・ガイドラインの概要を説明した。