このほど「地域的な包括的経済連携(RCEP)協定」が署名された。RCEPは中国の対外貿易企業にどのようなチャンスをもたらすのか。中国の輸出入製品にどんな新たな変化が現れるか。今後どのような関連政策が打ち出されるだろうか。「北京日報」が伝えた。
11月19日、商務部(省)は定例記者会見を開催し、高峰報道官(同部弁公庁副主任)がRCEPをめぐる状況を説明し、メディアからの質問に答えた。
地域内の貿易コストがさらに低下
【メディア】 RCEPの署名はこれからの中国の対外貿易にどんな影響があるか。署名によって中国の対外貿易と関連企業にどんなチャンスがもたらされるか。
【高報道官】
RCEPは中国の対外貿易と関連企業のために公平で、透明な、安定した、予想可能な政策環境を作り出す。RCEP加盟国はお互いに関税を減免し、市場への参入を開放し、貿易に影響する障壁を撤廃し、税関のプロセスを簡素化するなどして、RCEP域内の貿易コストをさらに引き下げ、貿易の円滑化を推進し、地域内各国の貿易投資の成長を積極的に促進する役割を果たす。
中国にとっては、輸入の多様化を促進し、輸入のポテンシャルを活性化し、輸入構造を最適化し、先進的な技術、設備、部品の輸入及び国内にニーズのある資源型の製品の輸入を拡大する上でプラスになる。また中国から地域内各国への輸出の安定という点でもプラスになる。
このほかRCEPは企業が地域内で事業展開を進め、地域内で生産要素をよりよく配置し、地域内の産業チェーンとサプライチェーンの強靱性をさらに高める上でもプラスに働く。