安川電機は、自動車ボディーのスポット溶接向けの新型7軸ロボット「MOTOMAN―VS100」を8月5日に発売する。ロボットアームの長さを実質的に変えられるように構造を工夫したことで、これまでよりも生産ラインに近づけて設置できるのが特徴。このためロボットの動作範囲を確保するためのスペースを従来よりも減らせるという。
溶接ロボットは溶接する道具「スポットガン」がアームの先に取り付けられている。これまでは人が乗るキャビンの下部を溶接する場合、スポットガンよりもアームが生産ライン側に突き出してボディーに接触してしまうため、ある程度離して設置する必要があった。
新型ロボットでは、アームの一部が折れ曲がるように動作することで、アームの長さが実質的に変わる仕組み。このため従来よりラインに近い位置に設置しても接触しない。同社は同じラインに様々な車種を流す場合の利用にも向くとみており、年間2000台の販売を目指す。