阿里巴巴(アリババ)は17日の雲栖大会で、初の物流ロボット「小蛮驢」とロボットプラットフォームを発表し、正式にロボット市場に進出した。同ロボットは達磨院の最先端の人工知能(AI)と自動運転技術を集積し、人に似た認知力を持ち、脳の緊急反応速度は人の7倍に達する。環球網が伝えた。
同ロボットはアリババ初の車輪移動ロボットで、クールでかわいらしく柔軟に動き、複雑な道路状況をたやすく処理し、最良のルートを賢く選択する。緊急事態発生時の「脳」の反応速度は人の脳の7倍。さらに同ロボットは我慢強く、4kWhの充電で100キロ以上走行する。毎日最多で500個の宅配便を運べる。雷、高温、雨、雪、さらには車庫やトンネルなどの極端な環境でも性能に影響が出ない。アリババ達磨院の張建鋒院長によると、同ロボットは早いうちにコミュニティ、学校、オフィススペースで大規模導入される。
同ロボットの優れた性能は、アリババ達磨院の先進的なAIと自動運転技術によるものだ。達磨院が独自研究した感知アルゴリズムにより、ロボットはセンチメートル級の障害物を識別する。高精度測位アルゴリズムにより、ロボットはGPSがない環境下でセンチメートル級の測位を実現する。意図予測アルゴリズムによりロボットは優れた意図識別能力を与えられ、0.01秒のみで100以上の歩行者および車両の行動の意図を識別できる。同ロボットはさらに脳による意思決定、小脳によるバックアップ、異常発見ブレーキといった5重の安全設計を持ち、最高の安全性能を保証する。
張氏は発表の現場で、「物流配送の需要が急増している。近い将来、中国では毎日10億件の配送の受注が生まれる。末端物流は物流全体の中でコストが最も高く、効率が最も低い部分だが、物流ロボットは当社が提供するソリューションだ」と述べた。同ロボットは将来的に、菜鳥驛站で先に大規模導入される。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年9月18日