2020年中国国際サービス貿易交易会で、複数用途を持つさまざまな種類のロボット製品が来場者から注目を浴びた。中国電子学会によると、中国のロボット産業の全体的な規模が持続的に拡大しており、特にサービスロボットの需要が大きなポテンシャルを秘めている。中国のサービスロボット市場はすでに世界市場の4分の1以上を占めており、今年は市場規模が40億ドルを突破しサービス業に新たな活力を注ぐ見通しだ。新華社が伝えた。
物流配送ロボット、清掃・消毒ロボット、リハビリサポートロボット、手術ロボット、会話ができ脈をとってくれる「中国医学ロボット」、調理できる「AI(人工知能)シェフ」……。今回のサービス貿易交易会のサービスロボット・スマートテクノロジー専門展示エリアで、さまざまな用途を持つデザイン性が優れた興味深いロボットが勢揃いし、多くの来場者が集まった。
筆者の調査によると、この展示エリアの面積は1万平方メートルほどで、中国のロボット出展企業数十社がロボット業界の最新成果を展示した。スイス、日本、米国、イスラエルなどを含む国際企業十数社も出展した。ゴミ分別、スマート介護、スマートライフ、スマート教育などの先進的なサービスロボット製品及び応用ソリューションをもたらした。同展示エリアは人々が国内外のサービスロボットの最新の成果を知る窓口となり、今回のサービス貿易交易会の大きな見所、必見のスポットだった。
中国電子学会の梁靚副事務局長によると、世界のロボット市場の規模は昨年約294億1000万ドルで、うちサービスロボットは前年比14.1%増の94億6000万ドルだった。サービスロボットの成長は業界内で最も目覚ましい。中国のロボット市場の規模は昨年約86億8000万ドルで、うちサービスロボットは22億ドルだった。
専門家によると、高齢化の加速及び医療・教育の旺盛な需要により、中国のサービスロボットは大きな市場のポテンシャルと発展の余地があり、ロボット市場の応用における注目される分野となっている。2014−19年の中国のロボット市場の年平均成長率は20.9%に達した。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年9月11日