3日午前の東京外国為替市場で円相場は反発した。12時時点では1ドル=123円07~09銭近辺と前日17時時点に比べ41銭の円高・ドル安水準で推移している。2日の海外市場では市場予想に届かなかった6月の米雇用統計を受け、米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが緩やかになるとの見方が円買い・ドル売りを誘った。朝方の東京市場もこの流れを引き継いで始まった。日経平均株価の下落につれて一時、円が122円台後半まで上げ幅を拡大する場面があった。ただ「3日の米市場が休場、5日にはギリシャの国民投票を控えており、持ち高を一方に傾ける動きは限られた」(国内銀行)との指摘があり、買い先行後の円相場は小動きとなっている。
9~12時の円の高値は122円81銭近辺、安値は123円09銭近辺で、値幅は28銭程度だった。
円は対ユーロで小幅反発した。12時時点では1ユーロ=136円49~53銭近辺と同06銭の円高・ユーロ安水準で推移している。
ユーロは対ドルで反発した。12時時点では1ユーロ=1.1090~93ドル近辺と同0.0032ドルのユーロ高・ドル安水準で推移している。持ち高調整のユーロ買い・ドル売りがやや優勢だった。
11時10分ごろにオーストラリア(豪)ドルは対米ドルで一時、1豪ドル=0.7581米ドル近辺と4月15日以来、約2カ月半ぶりの安値を付けた。上海株式相場の下落が中国経済と関係の深い豪ドルの売りにつながった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕