鉄道の駅や車内で2014年度に起きた駅員、乗務員への暴力行為は800件だったことが7日までに、日本民営鉄道協会(東京)のまとめで分かった。7年連続で750件を超えており、飲酒した客の暴力が57%(454件)を占めた。曜日別では金曜から日曜の週末で合計50%(399件)に上った。
大手私鉄やJRなど計32事業者の報告を集計した。14年度から3事業者が新たに加わり、13年度より40件増加。飲酒後の行為や、深夜の発生が目立ち、各事業者はポスターなどで「暴力は犯罪」と訴える。
集計によると、時間帯では午後10時以降が41%(326件)。加害者はほとんどが男性で、年代別では60代以上が最も多く22%(175件)。場所は改札が38%(302件)で最多となった。
協会によると、乗車券の購入方法について案内しようとした駅員が突然、客にすねを蹴られるなど、理由が分からない暴力行為も目立つという。〔共同〕