【NQNニューヨーク=古江敦子】14日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発した。終値は前日比15銭円高・ドル安の1ドル=124円25~35銭で取引を終えた。8月の米消費者態度指数(速報値)が市場予想に反して前月から低下し、円買い・ドル売りを促した。一方で米株式相場の上昇を受けてドル買いも入り、円の上値は重かった。
人民元相場の切り下げが一服したとの見方から円高・ドル安が進んだアジアと欧州市場の流れを引き継いで始まった。週末を前に持ち高を調整する目的の円買い・ドル売りも入った。
ただ、7月の米卸売物価指数と鉱工業生産指数がともに前月から上昇した。米連邦準備理事会(FRB)の利上げに対する思惑もくすぶり円相場の重荷になった。
円の高値は124円12銭。安値は124円38銭だった。
円は対ユーロで5営業日ぶりに反発し、前日比60銭円高・ユーロ安の1ユーロ=138円10~20銭で取引を終えた。ユーロがドルに対して下落し、円に対してもユーロ売りが及んだ。
ユーロは対ドルで続落。前日比0.0040ドル安い1ユーロ=1.1105~15ドルで終えた。最近までユーロは上昇基調にあっただけに利益確定や持ち高を調整するのユーロ売り・ドル買いが優勢になった。
14日発表の4~6月期のユーロ圏の域内総生産(GDP)は緩やかな拡大を示した。しかし、成長率が1~3月期から鈍化し売り圧力として働いた。
ユーロの安値は1.1097ドル。高値は1.1175ドルだった。