平田奈津美さんと星野凌斗さんが通っていた大阪府寝屋川市立の中学校では24日、夏休み期間が終わり、事件後初の登校日を迎えた。教職員や地域住民、警察官らが通学路に立つなか、生徒らはうつむきがちで足早に学校へと向かった。
同市教育委員会によると、同日午前の始業式で校長が「本当に悲しい。何かつらいことがあれば、すぐ相談してほしい」と生徒に伝え、全員で黙とう。午前中で下校させたという。
中学2年の男子生徒(13)は「2人が亡くなり本当に残念。事件は残虐で怖く、親も心配していた」と不安を隠せない様子。「2人が生きていたら、もっと多くのことを友人と学べただろうに」と悼んだ。
大阪府教委などによると、同府高槻市で見つかった遺体の身元が平田さんと判明した18日、同中学校にスクールカウンセラーの派遣を決定。25日から全生徒を対象にした担任との面談を実施し、必要に応じてカウンセラーにつなげる。
一方、星野さんの告別式が24日、寝屋川市内の斎場で営まれ、参列した友人や親族らが最後の別れを惜しんだ。同じ中学校の生徒らが次々と訪れ、ハンカチで目頭を押さえながら斎場へ入る喪服姿の女性も見られた。