妻の顔を殴ってけがをさせたとして、警視庁渋谷署は24日までに、傷害容疑で作家の冲方丁(本名・藤野峰男)容疑者(38)=東京都港区南青山6=を傷害容疑で逮捕した。同署によると、同容疑者は「口論になったが殴ってはいない」と容疑を否認しているという。
逮捕容疑は21日午後7時ごろ、事務所兼自宅がある港区のマンション敷地内で、30代の妻の顔を殴って前歯を折るなどのけがを負わせた疑い。
渋谷署によると、妻が22日に同署に相談した。冲方容疑者は17日にも千葉県内で妻の顔を殴り、警察官が駆けつける騒ぎとなったといい、同署は経緯を詳しく調べている。
冲方容疑者は江戸時代の天文学者の生涯を描いた「天地明察」で2010年に吉川英治文学新人賞と本屋大賞を受賞した。