【ニューヨーク＝共同】トルコの海岸に漂着したシリア難民の男児アイラン・クルディちゃん（３）ら一家が最終的に目指したカナダで６日までに追悼集会が開かれた。バンクーバーに住むおばが出席し、一家の密航費用を用立てたことを悔やんだ。

アイランちゃんと兄ガリブちゃん（５）、両親の一家はトルコからギリシャに渡ろうとしたが、ボートが沈没し父親以外の３人が死亡。カナダでも大きな衝撃を与えた。

父方のおばのティマ・クルディさんは「お金を送っていなければ、ボートに乗れなかった。自分を責めている」と涙ぐんだ。

ティマさんによると、ボートに乗る前夜、ガリブちゃんから祖父に「トラックで迎えに来てほしい。（他の難民と一緒に）海に出たくない」と怖がる電話があった。近くでアイランちゃんが笑っている声が聞こえたという。

集会では太平洋側にあるバンクーバーの港から白い風船を飛ばして３人の死を悼んだ。