中国国務院共同対策メカニズムはこのほど、「新型コロナウイルス対策強化に関する通知」(以下、「通知」)を発表した。新華社が報じた。
「通知」によると以下の7つの面で対策が講じられる。
一、各地は緊急時対応の指揮システムの構築を強化し、健全な業務専門グループを立ち上げ、24時間態勢で対応すること。
二、各地はPCR検査を計画するマニュアルを制定し、質のコントロールを強化し、ハイリスクグループに対して定期的に検査を実施しなければならない。中国国家衛生健康委員会は検査チームを統一して配置し、検査能力が不足している地域をサポートすること。
三、各方面との協力を強化し、疫病学調査チームを立ち上げ、情報化などの技術を総合的に活用し、「ヒト」と「モノ」の検査を同時に進め、複数のチェーンに対する追跡、分析を展開しなければならない。ウイルスのゲノムシーケンシングの体制を整え、複数の機関のゲノムシーケンシングを比較できるというメリットを生かすこと。
四、各地は「隔離すべき人を可能な限り、指定の施設で一人につき1部屋で隔離すること」という指示に基づき、隔離施設を事前に準備し、隔離すべき人を12時間以内に集中隔離施設に移送できるようにすること。
五、各地は総合的な治療能力が高い病院を感染症指定医療機関に選び、十分なICUのベッドを確保するほか、感染者確認後、2時間以内に感染症指定医療機関に移送できるようにしなければならない。院内感染対策を強化し、院内感染が発生した医療機関を全国に告知し、状況が悪質な場合は法律や規則に基づいて、営業許可の取消など、重い処分が下される。
六、農村地域のモニタリングを強化し、「村が報告し、郷が検体を採取し、県が検査をする」という規定を遵守し、1回目の感染例から報告する制度を徹底的に実行しなければならない。また春節(旧正月、今年は2月12日)に帰省する人の情報登録、日常の健康モニタリングを実施すること。
七、新型コロナ感染状況をすぐに発表し、感染者が発生した地域は毎日、記者会見を開かなければならない。人々がマスク着用、手洗い励行、集まらないなどの常態化されている新型コロナ対策を粘り強く実行し続けるよう導かなければならない。今いる場所に残って春節を過ごす人々に対して配慮を示すこと。「不必要な遮断はしない」を原則に、緊急物資を輸送する車両がスピーディー、かつ便利に通行できるよう確保すること。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年1月21日