新型コロナウイルス感染が拡大してから、感染予防のためマスクを着用し、こまめに手洗いし、頻繁に換気を行い、ソーシャルディスタンスを保つほか、食事による栄養摂取も極めて重要と複数の専門家から指摘されている。そのうちタンパク質は良好な免疫力を維持するのに見落とすことのできない効果を持つ。生命時報が伝えた。
復旦大学付属華山病院感染科科長の張文宏教授は、タンパク質は「ウイルスと闘う最もカギとなる栄養素」と述べ、感染症の流行中に十分なタンパク質を摂取するよう呼びかけた。
タンパク質を摂取する場合、バランスがとれ、合理的という原則を守らなければならない。一般の人は十分な量を摂取すれば良く、量が多いほど良いというわけではない。
正常な状況であれば、人体はタンパク質を留めることができず、余った分は尿により排出される。過度に摂取すれば腎臓の負担が増える。
「中国住民食事ガイドライン(2016)」の推薦によると、高品質タンパク質を含む家畜・家禽肉の毎日の摂取量は40−75グラム、水産物は40−75グラム、卵類は40−50グラム、大豆・ナッツ類は25−35グラム、ミルク及び乳製品は300グラム。
タンパク質を摂取する際の注意事項は以下の通り。
(1)成長・発育期の子供と青少年、妊婦または授乳中の女性、消化機能の弱い高齢者、免疫力が低いか虚弱体質の人、術後の回復期の患者は、タンパク質の補給を特に重視するべきだ。日常的な食事で補給できなければ、医師の指導を受けプロテインサプリメントを飲んでも良い。
(2)肥満、冠状動脈心臓病、高血圧、動脈硬化の場合、出来る限り魚、エビ、鶏、卵、ミルク、大豆などの高タンパク質・低脂肪の食品を選ぶ。
(3)腎機能不全、肝機能障害、タンパク質アレルギーなどの人は、医師の指導を受けタンパク質摂取量を制限するか減らす。
(4)健常者は筋肉のタンパク質合成効率を高めるため、タンパク質の摂取量を増やす必要がある場合が多い。しかし補給量は体重1キロあたり0.25グラムの基準以内にするのが望ましい。
タンパク質のほか、ビタミンA、E、C、D、カルシウム、鉄分、亜鉛、セレンなどのミネラル分、オメガ3不飽和脂肪酸、食物繊維、善玉菌、プレバイオティクスも免疫力にとって非常に重要だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年4月27日