【NQNニューヨーク=古江敦子】14日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前週末比40銭円高・ドル安の1ドル=120円15~25銭で取引を終えた。米株式相場が下げ、運用リスクを避けるために低金利通貨である円を買う動きが広がった。16~17日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に様子見ムードが強まり、持ち高を一方向に傾ける売買は手控えられた。
中国・上海株式相場の下落で円高・ドル安が進んだアジア・欧州市場の流れを引き継いで始まった。米株式相場が下げ幅を広げると、円は一時119円85銭まで上げた。米長期金利が下がり、日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りも誘った。
円の安値は120円40銭だった。
円は対ユーロで5営業日ぶりに反発し、前週末比65銭円高・ユーロ安の1ユーロ=136円00~10銭で取引を終えた。ユーロの上昇が続いた後とあって、持ち高の調整や目先の利益を確定するための円買い・ユーロ売りが優勢だった。
ユーロは対ドルで反落し、終値は前週末比0.0025ドル安い1ユーロ=1.1310~20ドルだった。反落するのは横ばいを挟んで6営業日ぶり。ドルに対してユーロの上昇が続いた後とあって、持ち高調整の売りが優勢になった。
ユーロの安値は1.1284ドル、高値は1.1325ドルだった。
オーストラリア(豪)ドルは米ドルに対して上昇した。前週末の1豪ドル=0.70米ドル台後半から0.71米ドル台前半に水準を切り上げた。同国のアボット首相が辞任の運びとなり「新首相による経済政策への期待から豪ドルに買いが入った」(スコシア・キャピタルのショーン・オズボーン氏)との声があった。