1位でゴールした倉敷の名合治紀(なごう はるき)選手=25日、京都市右京区の西京極陸上競技場、遠藤真梨撮影
(25日、全国高校駅伝男子)
「お前で一発決めろ」。倉敷の4区前田は、勝又監督の沿道からのゲキを聞いて奮い立った。2年前の悔しさが脳裏をよぎった。58チームが出場した記念大会でエース区間の1区を任されながら、腹痛で56位の大失速。連続出場記録で歴代最多を誇る同校が過去最悪の53位に終わった苦い記憶だ。
男子は倉敷が初V、女子は大阪薫英 全国高校駅伝
悔しさを忘れないため、寮の食堂の四方の壁に、惨敗を伝える同じ新聞が1枚ずつ貼ってある。昨年3位になってもはがさなかった。今年は「全国制覇」という文字も飾った。それを毎日、見続けてきた。報道陣の前では「優勝は禁句」と胸の内に思いを秘めていた。
たすきを受けた時、3区ムァゥ…