高知県は地酒「土佐酒」の輸出支援を強化する。第1弾として県貿易協会や県中小企業団体中央会と共同で17日にロンドンで現地企業や報道機関などに魅力を伝えるイベントを開催する。試飲会やセミナーを実施する予定で、酔鯨酒造(高知市)や浜川商店(田野町)など9つの酒蔵が参加する。英国での展開を足がかりに欧州での拡販につなげてもらう。
「ロンドン土佐酒フェア」は在英日本大使館で開催する。司牡丹酒造(佐川町)や土佐鶴酒造(安田町)など県内の酒蔵が参加する。県や土佐酒を紹介する動画の上映やカクテルの提案などで構成するセミナーのほか、現地のシェフによる料理と土佐酒の試飲会も開く。
英国の飲食店関係者のほか、酒類輸入会社の担当者ら140人近くが参加予定。酒蔵の担当者らと実際の商談につながるような情報交換などをしてもらう。
県は県産品輸出に力を入れており、ユズの加工食品などで成果を上げている。県は「海外で大がかりな土佐酒の試飲会をするのは初めて。フェアをきっかけにしてユズに続く主力商品に育ってほしい」(地産地消・外商課)と期待している。