台風18号に伴う豪雨の影響を払拭しようと、栃木県が観光のてこ入れを始める。東武鉄道の日光線・鬼怒川線が18日に全面復旧するのに合わせ、17日には東京都内などで緊急PRを実施。さらに11月にも県内での宿泊料金を最大50%割り引くクーポンを追加発売する。
1週間前に発生した豪雨で栃木県内にも被害がでたが、日光や鬼怒川温泉などのホテル・旅館や観光施設の被害は軽く、大半は通常営業に戻っている。不通になっていた鉄道も、18日午後2時ごろには東武鉄道が日光線と鬼怒川線の運行を再開。19日には東日本旅客鉄道(JR東日本)との相互直通特急も再開する。
これに合わせて、被災地イメージを払拭しようと、まず17日に県職員ら16人からなる「緊急観光PR隊」を派遣する。東京スカイツリーや主要駅などでチラシを配るほか、19~21日は大阪府豊中市で開かれる物産展でも、栃木観光をPRする。
11月には当初予定になかった宿泊割引クーポンの追加発売も行う予定だ。プレミアム付き宿泊券の一環で、インターネット旅行サイトで利用できる。過去の発売分で予約はあったが入金がなかったために余った予算約3千万円を活用する。