政府は9日の閣議で、内閣改造に伴う副大臣25人と政務官27人の人事を決定した。環太平洋経済連携協定(TPP)の国内対策が焦点となる農林水産副大臣には、経済産業省出身で自民党農林部会長を務めた斎藤健氏、北海道が地盤の伊東良孝氏を充てた。元高校教諭の義家弘介氏は文部科学副大臣に、女性では厚生労働副大臣に渡嘉敷奈緒美氏を起用した。
外務副大臣は木原誠二、武藤容治両氏、財務副大臣は坂井学、岡田直樹両氏を起用した。復興副大臣は2004年の中越地震で地元村長として対応した経験がある長島忠美氏が留任した。環境副大臣に井上信治氏を再び充てる。
副大臣を自民党の派閥別にみると、細田派は7人、額賀派4人、岸田、麻生、二階各派が2人で、石破、石原両派は1人だった。公明党の高木陽介経済産業副大臣は留任。同党から3人を副大臣に起用した。
政務官では厚生労働政務官に太田房江元大阪府知事を充てる。復興政務官だった小泉進次郎氏は退任した。