小田急百貨店は28日、韓国のクレジットカード「新韓(シンハン)カード」の取り扱いを11月から始めると発表した。店頭のPOS(販売時点情報管理)レジ端末で決済できるよう機能を追加する。新韓カードは発行枚数や年間取扱高の規模が韓国最大級だが、首都圏で使える小売店は少ない。業界に先んじて導入し固定客の拡大につなげる考えだ。
11月1日から新宿店(東京・新宿)、町田店(東京都町田市)、藤沢店(神奈川県藤沢市)の全店にあるPOSレジ端末に決済機能を追加する。利用客は精算時に通常のクレジットカードと同様に決済ができる。
新韓カードはVISAなど国際ブランドがつかず、韓国国内を中心に利用される「ハウスカード」。小田急百貨店では韓国人の来店客数が3~8月期で前年の2倍近くに膨らんでおり、年末商戦などに向けて韓国人来店客が増えるとみて買い物環境を整える。