【ワシントン=川合智之】日本政府と米東部メリーランド州は一部の運転免許試験を来年から相互に免除することで合意した。13日調印する。米国の州では初めての措置で、日本政府は米国の他州に拡大する方針だ。
佐々江賢一郎駐米大使が12日の記者会見で明らかにした。首都ワシントンに隣接するメリーランド州は日本企業の駐在員や政府関係者、研究者らが多く住む。日本の運転免許を持っていれば学科や実技試験を受けずに、一部の手続きで同州免許を手にできる。同州免許を持つ米国人も日本の免許を入手しやすくなる。
米国の道路は右側通行で、車は左ハンドルが中心。日本とは真逆だ。こうした国・地域との相互免除は米国では初の試みという。米国は韓国やカナダ、ドイツ、フランスなどとはすでに相互免除を認めており、日本についても同様の措置を求める声があがっていた。