東京都は2020年五輪に向けて、多摩地域や島しょ部での機運を高めるための推進拠点を東京自治会館(府中市)に設置する。写真などで大会の魅力を伝えるギャラリーを開くほか、市町村の五輪関連の取り組みを後押しするセミナーや会議を定期的に企画する。
今後、自治会館を足場に市長会や町村会などと共同で様々な事業を展開する。まず25日にオリンピック出場経験者の大林素子さん、パラリンピック出場経験者の土田和歌子さんを招いてオープン記念式典を開く。元NHKアナウンサーの山本浩・法政大学教授が講演するほか都の担当が対応する相談ブースも設ける。
20年五輪の都内の会場は、ほとんどすべて23区内の都心部と臨海部に集中している。ただ都は大会の成功には区部以外の多摩や島しょの市町村も巻き込むことが不可欠とみている。舛添要一知事は「23区だけでなく、オール東京で20年大会の開催に向けた機運を醸成したい」と話している。