山口フィナンシャルグループ(FG)傘下の北九州銀行は17日、ソフトバンクのヒト型ロボット「ペッパー」を北九州市の本店営業部に「配属」し、辞令交付式を開いた。都市銀行や地方銀行などで接客業務を補助するためにペッパーを導入する動きが相次いでいるが、九州の金融機関で実際に店頭に配備したのは初めて。
交付式では、加藤敏雄頭取が辞令を手渡すと、「新入行員のペッパーです」と自己紹介して愛嬌(あいきょう)を振りまいた。加藤頭取は「北九州は(安川電機が本社を置く)ロボットの街。ペッパーが活躍して親しみやすく楽しい窓口になり、気軽に来てもらえるような店舗になれば」と期待を語った。
ペッパーは「ロビーナビゲーター」として、キャンペーンや同行の取扱商品を説明するなど接客業務を担当。早口言葉のほかクイズなど様々なゲームができ、家族連れ客の子供の相手もする。山口FGはペッパーを20体採用。このうち3体を来月までに北九州銀行に配備する。