東芝は27日、原子力事業子会社の米ウエスチングハウス(WH)が計上した減損の状況などについて、都内で会見を開いた。出席した室町正志社長は冒頭、「投資家の皆様には開示が不十分であったことを、改めて深くおわびする」と陳謝した。開示の不備を東京証券取引所から指摘されたことについて「真摯に受け止めるとともに、適切なタイミングで、積極的な情報開示をすべきであったと大いに反省している」と話した。会見には室町社長のほか、WHのダニエル・ロデリック社長らも出席している。
WHは2012~13年度に計13億ドル(約1156億円)の減損損失を計上したが、東芝は7日の決算発表で詳細を公表していなかった。東芝の開示姿勢は、東証から適時開示の基準を守っていないと指摘されていた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕