愛知県碧南市で1998年、会社役員夫妻が殺害されるなどした事件で、強盗殺人罪などに問われた堀慶末被告(40)の裁判員裁判の論告求刑公判が4日、名古屋地裁(景山太郎裁判長)で開かれた。検察側は「冷酷残忍な犯行」として死刑を求刑した。弁護側は「無期懲役が相当」と主張した。判決は15日。
被告は2007年、名古屋市で女性会社員1人を拉致し、殺害した「闇サイト事件」で無期懲役が確定している。
起訴状によると、被告は98年6月、仕事仲間だった男2人=いずれも強盗殺人罪などで起訴=と共謀。碧南市の会社役員(当時45)と妻(当時36)を殺害し、現金約6万円などを奪ったとされる。06年7月には名古屋市で住人女性の首を絞め、現金約2万5千円を奪ったとされる。