JR東海は18日、6年前から不通となっていた三重県内を走る名松線、家城―伊勢奥津駅間の列車運行を来年3月26日のダイヤ改正と同時に再開すると発表した。2009年10月の台風18号による土砂崩れなどで被災し、両駅間はバスによる代行輸送が続いていた。
名松線は同県松阪市と津市を結ぶローカル線。地元自治体からは「地域の魅力や活力をさらに生み出す起爆剤となるよう期待している」(三重県の鈴木英敬知事)、「来春には風光明媚(めいび)な地域を走り出す」(前葉泰幸・津市長)と歓迎の声が相次いだ。
JR東海はまた、3月26日以降は東海道新幹線「のぞみ」の所要時間を短縮したり、午後10時以降の東京到着便を増発したりすると発表。在来線は東海道線で朝の列車を増発し、武豊線は名古屋からの直通運転の時間帯を拡大して混雑する時間帯の利便性を高める。