生化学分野の国際的権威で、酸素添加酵素を発見した京都大名誉教授の早石修(はやいし・おさむ)氏が17日、死去した。95歳だった。
1920年、米カリフォルニア州生まれ。42年に大阪帝国大医学部卒。米国留学後、米国立衛生研究所(NIH)の毒物学部長に就いた。生体内の呼吸などの活動に関わる酸素添加酵素を発見し、ノーベル賞候補と言われた。
58年に京大医学部教授に就任。大阪医科大学長や大阪バイオサイエンス研究所の初代所長なども務めた。72年文化勲章。2006年3月、日本経済新聞に「私の履歴書」を連載した。