【北京=共同】中国北京市は25日午後も深刻な大気汚染が続き、上空は真っ白なスモッグに覆われ、高層ビルは見えなくなった。中国メディアによると、北京国際空港では同日、視界不良のため少なくとも約300便が欠航になった。霧のほかスモッグが影響したとみられる。
北京市周辺の多くの高速道路も視界不良のため封鎖されるなど交通は混乱。在中国米大使館によると、北京市の25日午後2時(日本時間午後3時)の微小粒子状物質「PM2.5」を含む汚染指数は最悪レベルの「危険」を上回り「指標超」の561となった。
新華社電によると、環境保護省は25日、11月に全国の504企業について、大気汚染防止対策の状況を検査したと発表した。多くの不備が見つかり、処分や改善の指導をするという。市民の不満が高まる中、対策に取り組む姿勢をアピールする狙いとみられる。