ルネサスエレクトロニクスは25日、鶴丸哲哉社長兼最高執行責任者(COO、61)が同日付で社長兼最高経営責任者(CEO)に就任したと発表した。遠藤隆雄会長兼CEO(61)は会長とCEOをともに辞任した。就任後わずか半年での退任となる。同社は退任の理由を「遠藤氏から一身上の都合で辞任すると申し出があった」としている。
遠藤氏は日本IBMや日本オラクルを経て、今年6月にルネサス会長兼CEOに就任した。代表取締役は遠藤氏と鶴丸氏の2人から日立製作所出身で生え抜きの鶴丸氏1人の体制になる。遠藤氏は来年6月の定時株主総会で取締役も退任する。
ルネサスは大規模なリストラによって慢性的な赤字体質から抜け出し、2015年3月期に現体制発足後に初めて最終黒字を達成した。遠藤氏を招いて新たな成長戦略を描き、16年2月には中期経営計画を発表する予定だった。