【ニューヨーク=山下晃】ブリヂストンと米タイヤ販売大手のペップ・ボーイズ(ペンシルベニア州)を巡って買収合戦を繰り広げている米著名投資家のカール・アイカーン氏は28日、1株当たりの買収提案金額を従来より2ドル引き上げて18.5ドルにすると発表した。ブリヂストンの直近の提案額の1株17ドルを上回った。
アイカーン氏はこれまで1株18.1ドルを上限にブリヂストンよりも高い価格を提示する意向を示していた。今回はその上限を超えて提示額を引き上げ、今後も上積みしていく用意があると表明した。
アイカーン氏の再提案を受け、ペップ・ボーイズは28日、アイカーン氏の提案が優位となったとの意見を表明した。米国東部時間の31日午後5時(日本時間2016年1月1日午前7時)を期限に新たな提案を受け付ける。
ブリヂストンは10月にペップ・ボーイズと1株15ドルでの買収で合意した。その後、アイカーン氏の対抗提案を受けて1株17ドルまで提示額を引き上げていた。