新春恒例の東京消防庁の出初め式が6日午前、東京・有明の東京ビッグサイトで開かれ、同庁職員や消防団員ら約2800人が参加した。143台の消防車両やヘリコプターを使った災害訓練に加え、全国初となる航空消防救助機動部隊「エアハイパーレスキュー」の発隊式が行われた。
エアハイパーレスキューはヘリコプターの機動力を生かし、地上からの救助が困難な高層ビルや孤立した災害現場で救助活動を行う。隊員らは赤いヘリコプターで空から入場。着陸すると、高橋淳消防総監が部隊旗を手渡した。
町火消しの文化を受け継ぐ「江戸消防記念会」もはしご乗りを披露。高さ約6メートルの青竹の上で演じられる軽業に集まった観客は「おー」という驚きの声とともに拍手を送った。東京都杉並区の自営業、増山かおりさん(31)は「技が決まったときは男らしさを感じた」と声を弾ませていた。