【ニューヨーク=高橋里奈】国連は12日、紛争や経済的な理由で出生国とは別の国で生活する移民と難民の数が2015年時点で、00年に比べ41%多い約2億4400万人だったと発表した。このうち難民は2000万人。発展途上国から豊かな先進国への移民のほか、内戦や紛争でシリアなどからの難民が増えた。
出身国のうち最大はインドで、2位メキシコ、3位ロシアと続く。受け入れ国のトップは米国。
国連経済社会局によると、移民のうち43%はアジア・中東で生まれ、欧米のほかサウジアラビアなど比較的豊かな中東諸国で暮らしている。
難民はシリアやアフガニスタン、ソマリアの出身者が多く、主にパキスタンやレバノン、イラン、ヨルダンで暮らす。